孔 雀
雄孔雀とはなんと
見事な白い尾を開くのでしょう、
ご覧なさい、
彼はそのゆらめく光で逆だっている。
そこで
木を離れ
すべての扇形の外観が
大気のなかにはっきりと表現され
どんどんどんどん生まれてゆく。
いいえ、
濡れた緑の葉のなか。
ぼんやりとかすみ。
白い車輪形の広がりを包む霧雨は
朝の光を湾曲させ、また
支えそして持ちあげ、
絶妙な鉤爪のなかに崩れる。
それから赤いキーキー音と
そのすべては孔雀に集中する。孔雀は低い大枝に
鼓舞し、また尾羽からの美しい抜け毛の上を覆い
私たちを一日じゅう夢中にさせた。
*
メダケの上の純白の月光、
澄んだ星々の下のサトウキビ畑、
灌漑用排水溝の近くの騒音がなければ静かな
今は音のない夜。
メダケのなかの生(なま)の金切り声。
孔雀。
やわらかな首、その首をかきむしる爪。
私たちはたじろぐ。
見事な孔雀は絶叫する。