鐘
四月、その町の
鐘楼のうしろでの
歩道上で
鉄のランプのかたわらに男は倒れ
その指をついて横になった
バクチョイ、新種のエショラット
そして小さな赤い靴の包み
男の喉は細長く切れ鐘の内部で
薄ぐらい電光のもと
階段上の人たちは
それぞれ静かに立ちつづけ
何トンもあるブロンズの鐘は鳴らず
音よりも重い静寂
七世紀もの時間が過ぎ巨大な鐘の
日没時
塵埃まみれの宮殿には
もう一つの死の上に
重たい静寂が訪れ古代の鐘のあいだで
ハンマーが振られ
音は響かず
時間の上に浸透し
その特性はあいまいで
その静寂はむなしく