漢 字
凧をもった美少年
私はその児に触りたかった。私はその児に触った。
そして明るい金髪の少女たち、
ドイツの子供たち。幸あれ、と。
その子供たちの一人に触れたいと思い
私は近づき傷つけることなく花びらにでも触れるように、
その髪をなでる
ときおりその児がひとりのときには私はその頭をあやしてあげる。竜の彫られた大理石でできた皇帝の階段に
あるいは巨大な鉄の大釜に指をふれる
そうした瞬間、
しあわせな明るい感情は私のからだのなかでふるえ。
画家が立って作業をする場所を感じたいから。
美術館で私は手を伸ばしカンバスに触れる。
私の手はためらい、陶工が壷ないしは鉢を形作った場を知ろうと
私はわずかに壷のカーブに手を触れる。息詰まる洞窟がある
そして街は、目につく壁に生活が刻み込まれてきた
失われた時代の上に立っている。
私には暖かな息吹きが私自身の手のひらの上で震えているのがわかる。
けれどそれは子どもたち、
かわいい子どもたち、私はどうしても触れてみたい。
子どもたちは私の旅することのできないところ―
来たるべき未来の国に住んでいる。そして子どもたちが進んでいくときはいつも子どもたちと共にある私のしあわせ、
私の手が子どもたちに与えた祝福を共に運んでいく。