光の裂け目


  山の背を緑に染め風に揺らぐ深い草叢の中に埋もれて
 
一日中私たちは太陽にかくれて光り輝きながらキッスを交わしあったりして横たわっていた
 
そしてなにかしらとても本質的なものがその丘に入り込んできて留まり
 
私たちをなおざりにして引き裂き
 
ひっそりとその雑草の間に永遠に留まるのだった。
 
 
いま事象はすべて変わり。午までに大気は澱み。色褪せた
 
太陽は尾根をすぎ。岩の谷間に塵は渦巻きわき起り。
 
夜のとばりが訪れる。石のなかにくっきりとした二つの裂けた
 
人影の上方に小さな月が上り、その月の光はあまりにもカッキリとその人影を隔絶している。

 

 

 

 

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