ブルー・ジンジャー ・ 既視体験


  緑の茎の上、石のように深遠に
 
ほのかに光るジンジャーの炎が咲きさかっている。
 
その青が群生する静かな場所にひきこまれ
 
見つめる私たちの視線は眩暈しつづける。
 
くろい葉。渦巻き状のかなしげな花々。
 
まるでろうそくの光を見つめているみたいに、
 視線はまた青い花々にもどり、私たちは静けさの中に沈みこむ。
 
 
光りかがやく精神のなかに花のひらくになんともおそく
 
まるでたったいま思いだしたみたいに、
 
花々は二重にかがやき。静けさの衝撃。
 
過ぎさった日々の陰影は燃えて花ひらき
 
そしてからだの内側からふるえながらよみがえる。
 
幻想という柔らかなへりにまで高められて、私たちが
 
確信できるものはなんなのだろう? ジンジャーのように
 
咲きさかる、それは青い炎。

( for Harriet Gay )

 

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