友人同志

 
隆々とした夕暮れの空の下
 
嵐は将に襲来せんとする中、
 
ガクガク踊る船に揺られ、二人の漁夫が
 
せりあがる海面の立て揺れの傾斜に網を打ちながら作業をしている。
 
全面、鉄と鈍い銀の色彩の中
 
網にかかった獲物を引きずり上げようと格闘しながら
 
互いに何事かを叫んでいる。
 
雨は湾曲する水平線を掻きっ消し
 
防水服をバラバラとはためかせ疾駆する突風の中
 
あらくれの雲は亀裂を生じ。
 
襲い来る風に身を屈め
 
一人の漁夫は目を天候に注ぎつつも網を引く。
 
二人の漁夫の信頼は互いの腕前に宿し
 
両者の腕力は大きく広がり、あるいはかろうじて耐え、また引き合い。
 
 
濡れた顔で、にやりと笑い。
 
大西洋に取り組んだのは彼らにとってこれが初めてではなく
 
後には、サイクロンのような緑の黄昏の空の下
 
またこれは最後の漁でもなく。
 
彼ら相互の信頼は確固として
 
またありふれたものでもあり。
 
降りしきる雨の中、冷たい海水の上
 
彼ら二人、働き生きてそこに在る。

 

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